夏の寝苦しい夜に快眠できる方法はある?
と困っている方
この記事では
- 睡眠と体温の不思議な関係
- 夏の寝苦しい夜に快眠できる3つの方法
についてお話していきます。
夏になると寝苦しくて眠れず困っている方が多いと思います。
眠れない原因としては、環境の温度、寝具の不一致、体の不調など色々と考えられ、対策も様々あります。
夏の寝苦しい夜に快眠できる方法の一つに、体温に注目して解説していきます。
睡眠と体温には不思議な関係があるんです。
睡眠と体温の不思議な関係
子育てを経験された方はご存じでしょうが、赤ちゃんは眠る前になると手足がぽかぽかと暖かくなります。
これは、赤ちゃんが眠たいというサインの表れです。
このように、睡眠と体温は深い関係にあります。
では、体温をどのような状態にすれば快眠できるのでしょうか?
■眠りに体温は大きく関わっている
人の1日の体温の動きは、以下の2つの仕組みによって調節されています。
- 体内時計
- 放熱
体内時計は、体温リズムだけでなく睡眠と目覚めなど、様々な生体リズムを作り出しています。
この生体リズムは、朝から昼、夜への1日の変化や、季節の変化に対し、効率よく適応できるように体の状態を調節しています。
放熱は、熱を作ったり、熱を体外に逃がしたりして体温を調節しています。
この2つの仕組みによって、体温は睡眠と目覚めのリズムを調節し、睡眠もまた体温調節に関わっています。
特に赤ちゃんは眠たくなると手足が暖かくなるので、眠たい時は体温が上がると思われている方も多いと思います。
実は、手足が暖かくなるのは放熱の作用によるもので、体温を外に逃がしているんですね。
■睡眠自体が体温を低下させている
人は体全体の代謝が下がることで眠りに入ります。
具体的に説明すると、眠りに入る少し前から副交感神経が優位になります。
それに伴い、手足など末梢の血管が拡張して一時的に手足の温度が上昇します。
一時的に上昇した末梢からの放熱により、体温の低下が促進されます。
例えば、布団やこたつで温まると眠くなるのは、温まった手足からの放熱により体温が低下しているからです。
それは夏場の寝汗も同様の効果があり、汗が蒸発するときの気化熱によって体温を下げています。
例えば、冬場に冷え性の人は末端からの放熱がうまくいっていないため、体温が下がらずなかなか寝付くことができません。
夏の寝苦しい夜に快眠できる方法
人は脳や内臓など体の中の温度、いわゆる深部体温が下がる時に眠気を感じています。
なので、あえて体を温めることで深部体温が下がり、快眠を得ることができやすくなります。
そこで、夏の寝苦しい夜に快眠できる3つの方法をご紹介します。
①入浴で夏でも快眠!
眠る1~2時間前にお風呂に入り体温を上げれば、深部体温の低下を促進させることができ、入眠促進効果が期待できます。
ポイントは38~40℃のぬるめのお湯に約20分つかることです。
体のほてりが抜けてきたころに深部体温も下がり、自然に眠気を感じます。
足湯も手足を温めるという意味で非常に効果的です。
②夕方の運動で夏でも快眠!
運動は深部体温の上昇と共に適度な疲労感が感じられるため、睡眠の質が向上します。
ポイントは夕方から夜にかけて運動することです。
その時間帯であれば、深部体温が下がり始めた頃に眠気がきて睡眠時間になるからです。
運動する時間が遅いと、せっかく下がり始めた深部体温を再び上昇させてしまうこともあるので注意が必要です。
③エアコン調節で夏でも快眠!
冷房が強すぎても弱すぎても放熱がうまくできないため、深部体温が下がらず眠りが浅くなる傾向にあります。
ポイントはエアコンをマメに調節することです。
睡眠後はタイマーで温度を上げたり、冷房を一旦切るなどの調節をして、エアコンをうまく調節していきましょう。
まとめ
睡眠と体温の不思議な関係と夏の寝苦しい夜に快眠できる3つの方法について解説していきました。
- 睡眠と体温はお互いのバランスにより、快眠へと導いている。
- 夏の寝苦しい夜に快眠できる3つの方法は、①入浴②夕方の運動③エアコン調節。
眠いと感じる時、私たちの体から熱が放熱されて自然に眠りへと導かれていたとは驚きました。
体温が寝る準備をしてくれていたんですね。
それを知ることで体温をうまく操作すれば、夏の寝苦しい夜でも快眠できますね。
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