睡眠は子供の脳を作るのに大切?
と気になっている方
この記事では
- 睡眠が子供の脳を作る
- 寝ている間に子供の心と体は作られる
についてお話していきます。
子供は大人と違い、睡眠による影響を受けやすいため、心と体の健康を守るには「ぐっすり眠れる睡眠環境を整えてあげること」が大変重要です。
睡眠が子供の脳にどんな影響を与えているのか、眠りと脳の発達の関係を具体的にご紹介します。
睡眠が子供の脳を作る
「寝る子は育つ」と昔からよく言われているように、睡眠中に子供の脳は成長しています。
しかし、現代の子供たちはゲームやスマホなどの誘惑が多く、睡眠不足だと言われています。
不規則な生活から睡眠不足になると子供の脳の発達にどのような影響が出てくるのでしょうか?
■キレやすくなる!?
睡眠不足になると脳の発達に深刻な影響が出て、キレやすい子供になります。
なぜなら、脳の発達には順番があるのですが、睡眠不足がその順番をくるわせてしまうのが原因です。
脳は、まず最初に体の姿勢の維持、呼吸や睡眠、食欲、情動、自律神経などの働きをつかさどる「古い脳」ができます。
次に、記憶や思考、指先を細かく動かす微細運動、言語や情感をつかさどる「新しい脳」が発達します。
最後に、人間らしさの脳と言われる「前頭葉」が育つという順番があります。
■学力が低下する!?
睡眠不足になると記憶力に影響がでて、学力が低下する子供になります。
なぜなら、睡眠中に脳の情報が整理されることで、記憶の定着がされているからです。
約90分周期で訪れるレム睡眠(浅い眠り)の間に、脳は昼間の記憶を整理して定着させています。
一夜漬けで試験を乗り切ったはいいけれど、数日後には覚えた記憶が頭から消えていた…。
これはまさに、徹夜によってレム睡眠が削られ、記憶の定着が行われていたいことが原因だと思われます。
大人でも睡眠不足が続けばイライラしますし、記憶もあいまいになってしまうのは、睡眠不足が脳に悪い影響を与えているからです。
育ち盛りの子供ならなおのこと、睡眠不足で辛い気持ちをどこにぶつけていいのか分からなくなってしまします。
寝ている間に子供の心と体は作られる
睡眠は子供にとってとても重要です。
なぜなら、寝ている間に子供の健康な心と体が作られているからです。
では、寝ている間に子供の心と体はどんな風に作られているのでしょうか?
■メラトニン(眠りのホルモン)で心が安定!
メラトニンは体内時計に対して指示を出すホルモンで、睡眠と覚醒の脳内モードを切り替えて自然な眠りへといざなう効果があります。
人が朝に太陽の強い光を浴びると、脳に存在する体内時計の針がリセットされて、活動状態へと切り替わります。
体内時計が正常に働くことで、心も健やかに育っていきます。
■成長ホルモンで体が形成!
成長ホルモンには、子供たちの体の骨や筋肉の発達、健康維持といった働きがあります。
成長ホルモンは身長を伸ばすホルモンとしてよく知られていますが、もう1つ重要な役割があります。
それは、体にある物質をエネルギーとして使えるような物質に変えていく働きです。
これが代謝です。
体内でエネルギーを作る際に、成長ホルモンはその過程で大切な役割を担っています。
■メラトニンと成長ホルモンは夜に分泌される!
メラトニンは、朝日を浴びてから14~16時間後に分泌されるように設定されています。
ですので、6時に起きれば20時には眠たくなります。
布団に入ってからなかなか眠れない、夜遅くまで眠気がこないといった状態を改善してくれます。
成長ホルモンは、深いノンレム睡眠時に分泌されて骨や筋肉が作られ、レム睡眠時に神経ネットワークが構築され、大脳が育てられます。
「早寝早起き」と昔からよく言われていますが、早起きして朝日を浴びて、早寝をしてしっかりとホルモンを分泌させる良い習慣を大人も一緒にしてあげることが必要かもしれません。
まとめ
睡眠が子供の脳を作ると寝ている間に子供の心と体は作られるについてご紹介していきました。
- 子供の脳を作るのに睡眠は大変重要である。
- 寝ている間にホルモンが分泌され、子供の健康な心と体が作られている。
人は太陽が出ている時間に活動する昼行性動物なので、朝起きて夜暗くなったら寝るのが当たり前なのです。
しかし、子供の生活リズムは大人と同様に、夜間に強い光を浴びて夜更かしをするようになっています。
子供は寝る前のゲームをやめて、子供に読み聞かせをしてあげるなど、就寝前に落ち着いた時間を一緒にとってあげることをおすすめします。
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