疲れ切っているのは身体ではなく脳!?-脳をラクにする方法

疲れ切っているのは身体ではなく脳!?-脳をラクにする方法

何をやっても疲れがとれない


と悩んでいる方


この記事では


  • 疲れ切っているのは身体ではなく脳!?
  • 脳をラクにする方法

についてお話していきます。


休日はしっかり睡眠をとって身体を休ませているのに、なぜか疲れがとれない、と感じていませんか?

もしかすると、その疲れは身体ではなく、脳が疲れているのかもしれません。

脳が疲れるメカニズムと脳をラクにしてあげる方法をご紹介します。



疲れ切っているのは身体ではなく脳!?

疲れ切っているのは身体ではなく脳!?

現代社会を生きる私たちは、日々膨大な情報にさらされ続け、長時間のデスクワークをし、常に脳を酷使せざるを得ない環境下にいます。

そのような状況のなかで当然引き起こされる問題といえば脳の疲れなのです。


■脳が疲れている時の症状

脳が疲れを感じる時は、目の前で起きている場面と脳の働きにミスマッチが起きている状態です。

脳内では随時、何かに集中しているときに働く実行系セントラル・エグゼクティブ」ネットワークと、何もせずぼんやりしている時に働く静止系デフォルトモード」ネットワークの切り替えが起きています。

例えば、人と会話をする時には実行系ネットワークが働きます。

会話を終えて目線を外したりする時に静止系ネットワークに切り替わり、内容を頭の中でまとめて、次の話題に持っていくことが可能です。

ネットワークの切り替えがうまくいかない時、例えば、一対一の会話で話の内容とは関係のないことが頭に浮かび、そちらに考えが奪われ、話が全く入ってこない。

こうした、場面と脳内のネットワークのミスマッチが続くと、疲労感が蓄積されていくのです。


■テレワークで増加する脳疲労

脳内のネットワークは、体を動かすことでスムーズに切り替えられ、脳の消費エネルギーが少なくて済むようになっています。

それは、人と会話をする時の目の動きに関係があります。

焦点視」で人の顔を見て会話をし、「周辺視」で周囲に目をやることで考えを整理しています。

しかし、テレワークの場合は、ずっと画面を見続けて「焦点視」を使い、休憩中もスマホの画面を見ていると、実行系ネットワークばかりが働き続けているのです。

その結果、バランスをとるために、強制的に脳内の静止系ネットワークに切り替えが起こる「ホメオスタシス」の状態になります。

指で画面をスクロールしているのに、頭に情報が入っていないことに気づかず、ずっとスクロールをしてしまう。

いざ振り返ってみると何も得ておらず、脳だけが疲れ切っているのです。


■脳疲労チェック

休日リフレッシュしているはずなのに疲れがとれない方は、脳が疲れている可能性がありますので、チェックしてみましょう。


  1. 身体の疲れがとれない…脳が本来の働きができなくなり、身体に「疲れた」という警報を送るそうです。身体面の疲労がとれない時は、脳が疲れているのではないかとまずは疑ってみましょう。
  2. 物事に飽きやすい…脳のネットワークから「同じ神経細胞を使わないで」とストップがかかり、それが「飽きた」という感情として表れてしまうそうです。
  3. ネガティブ思考になる…脳のエネルギーが浪費されすぎて、静止系ネットワークが過剰に活動している状態になり、悲観的な思考を繰り返してしまうようです。


脳をラクにする方法

脳をラクにする方法

脳はこれまでの経験をもとに、常に次の行動の予測をするので、予測通りに動いていればエネルギーの消費を抑えることができます。

ですから、新しいことをすることが必ず脳のリフレッシュに繋がるわけではありません

今まで一度もやったことのもないのに、朝からスムージーを作ってランニングを始めると、予想しない行動に脳が疲れてしまいます。

ですので、比較的簡単にできる「脳をラクにする方法」をご紹介します。


■スマホを引き出しかカバンにしまう

スマホを見るのにひと手間かけることで、手にする時間を減らすことができます。

無意識にスマホを見続ける習慣から、時間を決めて見る習慣へと移行できます。


■2~3分目を閉じる

短時間でも視覚情報を意識的にシャットアウトすることは、十分に脳の疲労をケアすることができます。

目を開けているより閉じている方が記憶能力がアップするという報告もあります。


■5メートル離れた物を見る

目の疲れは、頭痛や神経痛、吐き気など身体のあらゆる不調を招き、脳にも負担がかかっています。

自然の花や木々を見ているだけで、自律神経のバランスも良くなり、リラックス効果があります。


■こまめにイスから離れて歩く

長時間座りっぱなしでいると、身体がガチガチにこり固まっています。

イスから離れて歩くことで、全身に血が巡り、脳にも酸素が送られて活性化されます。


■2~3分クイック整理

机が散らかっていたり掃除がきちんとされていないことは、気が散る要因です。

整理整頓は、小さな達成感とスッキリ感を与えてくれ、更にやる気を生じさせる「ドーパミン」を働かせます。



まとめ

疲れ切っているのは身体ではなく脳!?と脳をラクにする方法について解説していきました。


  • 疲れがとれない場合は、身体ではなく脳が疲労していることがある
  • 脳をラクにする方法は、新しい習慣だけをとり入れると逆に脳が疲れてしまうので、すぐに達成できる簡単な習慣が望ましい

脳を疲れさせないためには、今までの習慣の一部に新しいものを取り入れるということです。

未知の状態が50パーセント、既知の状態が50パーセントというのが、脳が一番やる気になるといわれています。

エネルギーを消費しないようにしようにして作られるのが、日々の習慣です。

脳疲労を軽減できれば、自分の意思ではなく、省エネを目指す脳が勝手に習慣化していくでしょう。



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