子供の睡眠時間が短くなっている
と悩んでいる方
この記事では
- メディアの依存で朝起きられない現実
- 子供の睡眠改善のために
についてお話していきます。
現代社会は24時間化しているため生活は夜型化が進み、それと共に睡眠時間は減少しています。
子供の生活時間が夜型化になっている原因の一つにメディアの依存がありますが、そのままにしておけば、子供の未来に大きな影響があると考えられています。
メディアの依存で朝起きられない現実
なぜこんなにも、現代の子供は朝起きられなくなってしまったのでしょうか。
その原因は、メディア環境にあると考えられています。
■生活の中心となるメディアの存在
1日のうちで、子供がメディアを目にする時間はどれくらいありますか?
具体的な例をあげてみると…
- テレビを見ながら、朝ごはんを食べる
- 学校から帰ってきて、テレビゲームをする
- テレビを見ながら、夜ごはんを食べる
- 寝る直前まで、パソコンやテレビやゲームを見ている
家にいる間は、子供にメディアがついて回っているため、睡眠時間も必然的に短くなっています。
メディアの利用限度は、中学生で1日2時間まで、小学生で1日1時間が望ましいとされており、それ以上は影響があるとされています。
■睡眠不足の影響
子供の睡眠不足は大人の睡眠不足よりも影響は深刻です。
なぜなら、体や脳の成長を妨げたり、精神状態を不安定にさせるからです。
具体的な影響をあげてみると…
- 成長ホルモンの分泌の減少により、体と脳の成長が妨げられる
- 感情がコントロールできなくなり、怒りっぽく無気力で精神的に不安定になる
- 睡眠ホルモンの減少で、性ホルモンが乱れ早熟になる
- 食欲を抑制するホルモンが減少し、肥満になりやすくなる
- 子供の頃の睡眠習慣が、大人になっても影響を受けて乱れやすくなる
子供が思春期まで成長するために必要な睡眠は、とり方次第で子供の体に良い影響を与えたり、大きなダメージを与えることになります。
子供の睡眠改善のために
メディアの依存は、現実体験の時間を削りとり兼ねません。
もし、1日のうち4時間メディアと接触するのであれば、起きている時間の約4分の1、つまり12歳になるまで3年間分もの現実体験を失うことになります。
これでは、子供の体も脳も成長できません。
大人が正しい生活リズムへと導く必要があります。
■小学校低学年までの子供には
「早寝早起き朝ごはん」と朝日を浴びることを実行しましょう。
次のような良い改善が見られます。
- 朝のグズグズがなくなった
- 昼間の外遊びをするようになった
- 夜の早い時間に寝るようになった
子供の夜型化を朝型化に戻すことで子供は健やかに成長し、子供が早く寝た分、大人のくつろぎの時間を持つことができます。
■思春期の子供には
家でメディアと接触するルールを一緒に決めてみましょう。
例えば、次のようなルールはいかがでしょうか。
- 朝ごはんはしっかりとる
- 昼間は外に出て、太陽の光を浴びる
- 22時以降のメディアは避ける
- ノーメディアデーを作る
- 夜にコンビニや明るい場所へは行かない
大人が一方的に子供に押し付けるのではなく、「なぜ夜に強い光やメディアを見ることがいけないのか」の理由を説明して、納得した上でルールを守っていくといいでしょう。
子供の睡眠不足や睡眠習慣の乱れが、将来の子供にどんな影響を与えているか、分かっていることもありますが、まだ予測がつかないこともあります。
まとめ
メディアの依存で朝起きられない現実と子供の睡眠改善のためにについて解説していきました。
- メディアの依存で朝起きられない現実は、睡眠不足や睡眠習慣の乱れから影響は深刻。
- 子供の睡眠改善のために、大人が子供を正しいリズムに導くことが必要。
未来の社会を支えていく子供の、睡眠不足や睡眠習慣の乱れの加速を止めなくてはいけません。
私たち大人が、子供の成長に重要な睡眠をもっと見直していく必要があるのでしょう。
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