疲れやすくてイライラする
と悩んでいる方
この記事では
- 今や年齢や性別を問わない「更年期障害」
- 更年期障害を乗り越える3つのコツ
についてお話していきます。
40代後半の女性で「疲れやすい」「イライラする」といった症状を感じた場合、「いよいよ更年期?」と考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、今や「更年期障害」は性別や年代を問わず、あらゆる世代でその症状に悩まされています。
今や年齢や性別を問わない「更年期障害」
更年期障害で自覚する症状の中で最も多いのは、疲労感です。
「更年期疲労」とよばれていますが、加齢による疲れもあるため、必ずしも更年期の症状と直感しない人もおり、長期に渡りスッキリとしない人も少なくないようです。
■「更年期障害」とは
閉経前の5年間と閉経後の5年間を合わせた10年間を「更年期」といいます。
更年期に現れる様々な症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。
その主な症状は、
①血管の拡張と放熱に関係する症状
ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など
②その他の様々な身体症状
めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど
③精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
更年期障害の特徴の一つは症状が多様なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。
■「若年性更年期障害」が急増中
以前は、更年期とされる時期は45~55歳頃と考えられていました。
ところが最近では、より若い年齢の女性にも更年期障害のような症状が増加しているようです。
「若年性更年期障害」とされる女性は、多くの場合、強いストレスを受け自律神経が乱れている状態にあります。
そして、卵巣にも悪影響を及ぼし、女性ホルモン「エストロゲン」の量が減少することで、30代、あるいは20代でも更年期障害のような症状を訴えるのです。
■男性にも「更年期障害」が増加中
「更年期障害は女性だけに起こるもの」と、かつては多くの人がそう考えていましたが、最近は男性にも起こることが分かっています。
男性更年期の原因もホルモンの減少によるもので、男性ホルモン「テストステロン」も40代から急激に減っていきます。
主な症状は、疲れやすい、イライラする、憂うつになる、うまく睡眠がとれない、精力の低下などです。
男性の場合は、このような症状を自覚しても「ストレスだから」「年のせいだから」などと考えて、我慢したりやり過ごしたりしてしまう人が多いようです。
更年期障害を乗り越える3つのコツ
女性ホルモンや男性ホルモンの減少は誰にでも起こりますが、更年期障害とされる症状を強く訴える人もいれば、ほとんど感じない人もいます。
「病気ではないけれど、なぜかスッキリとしない」と感じる方は、ぜひ自律神経をケアする生活習慣を始めてみてください。
■食生活でケア
ホルモンの減少が気になる方におすすめの食事は、やはり「和食」です。
ご飯と味噌汁に、魚料理、おひたし、煮物などを組み合わせた「和食」。
1日1、2回は意識して魚料理を取り入れ、緑黄色野菜を使った副菜を小鉢で昼夜1皿ずつ加えるとバランスもよくなります。
デザートには皮ごと食べられるブルーベリーやリンゴなどをはじめ、栄養価の高い旬のフルーツを1日200gを目安に取り入れてみてください。
飲み物には牛乳などの乳製品を組み合わせるとよいでしょう。
■運動でケア
今日では、適切な有酸素運動習慣が更年期にも有効であることが明らかになってきました。
有酸素運動とは、酸素を十分に取り入れつつ全身の筋肉をリズミカルに収縮できるもので、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳、ダンスなどがこれにあたります。
運動の種目は楽しく無理なく継続できるものが望ましく、若い頃から親しんでいるものがあれば、それを続けるのも効果的です。
そうすることで、体力の維持増進、酸素利用率の増加、脂肪代謝の促進などの生活習慣病の予防効果もあります。
■香りでケア
アロマセラピーは、エッセンシャルオイル(精油)を用いて、その香りを楽しんだり、リラックスしたり、さらに病気の治療や症状の緩和などのための補完・代替医療の1つです。
更年期障害は、エストロゲンの分泌低下によって、女性ホルモンのバランスが崩れるといわれています。
このため、エストロゲン様作用を持つエッセンシャルオイルを用いると良いようです。
「クラリセージ」には、酢酸リナリル、リナロール、スクラレオールなどが含まれており、これらの成分には女性ホルモン様作用があります。
まとめ
今や年齢や性別を問わない「更年期障害」と更年期障害を乗り越える3つのコツについて解説していきました。
- 今や年齢や性別を問わない「更年期障害」は、ホルモンの減少により日常生活に支障をきたす状態のこと。
- 更年期障害を乗り越える3つのコツは、①食生活でケア②運動でケア③香りでケアなどがある。
更年期障害の症状は、普段の疲れとよく似ているため「このくらいは大丈夫」と頑張りすぎて、症状が悪化してしまう場合もあります。
まずはかかりつけ医に相談し、症状を見ながら毎日のケアで自分を労わることが大切です。
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