レム睡眠とノンレム睡眠はどちらが重要?
と気になっている方
この記事では
- 眠りのメカニズム
- 脳の半分ずつしか眠らない生き物
についてお話していきます。
変化の激しい複雑化した現代人の生活は、心身のストレスが増えて十分な睡眠をとれないのが現状です。
それに伴い、睡眠の重要性を意識する人が増えてきました。
毎日気持ち良く眠れるように、眠りのメカニズムを知っていきましょう。
眠りのメカニズム
進化の過程で最初に出現したのはノンレム睡眠だといわれています。
では、レム睡眠とノンレム睡眠では、いったいどちらの方が重要なのでしょうか。
人間にとって本当に必要なのは、どちらの睡眠なのでしょうか。
■レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠は質の異なる2つの相から成り立っています。
1つは、睡眠中に眼球がすばやく動くことから名付けられたレム睡眠、もう1つは、眼球運動をともなわないノンレム睡眠と呼ばれるものです。
・レム睡眠…体の眠り
体を休める役割を果たしています。
夢を見るのはこの時期で、夢が記憶に残るのはレム睡眠時に脳が活動しているからだと考えられています。
・ノンレム睡眠…脳の眠り
脳を休める役割を担っています。
近年、ノンレム睡眠の最も深い時に成長ホルモンが分泌されることが明らかにされ、「寝る子は育つ」ということわざも科学的に実証されたといえます。
■一晩徹夜をすると起こる「睡眠リバウンド」
睡眠を奪われた次の日の夜は、普段よりも睡眠時間がずっと長くなるという研究結果があります。
普段は8時間ほどだった睡眠が、徹夜明けの夜は10時間から12時間になっています。
長く寝ることで、前の晩に足りなかった睡眠を取り戻そうとすることを「睡眠リバウンド」といわれています。
■一晩徹夜をすることでどちらの睡眠を欲するのか
徹夜明けの脳は、浅い眠りのレム睡眠よりも深い眠りのノンレム睡眠の方をはるかに求めていたという研究結果があります。
重要性という意味ではノンレム睡眠を欲していたということになりますが、日を追うごとに、脳はレム睡眠を求めるようです。
つまり、どちらの睡眠も脳には欠かせないものであり、ノンレム睡眠を先に取り戻し、レム睡眠は後回しにされただけということになります。
脳の半分ずつしか眠らない生き物
この地球上には様々な生物がいる中で、「眠り方」にも様々な違いがあります。
それは、「眠っている」とはにわかに信じがたい眠り方もあります。
■イルカは脳の半分ずつしか眠らない
イルカやクジラなどのクジラ目はノンレム睡眠しかなく、しかも脳の半分しか眠っていません。
もう半分は常に起きていて、水の中で生き残るために必要な行動を維持しています。
もちろんそんなイルカの脳も、起きている間は1つの脳として共同作業を行っています。
しかし、寝る時間がやってくると、さっきまで1つだった脳が2つに分かれ、全く別の作業をし始めるのです。
■鳥は「見る」ために脳の半分で起きている
鳥類が1羽でいる時は、周囲の危険に目を光らせておくため、半分の脳とそれに呼応する目は常に起きている状態にあります。
その間、片目をつむってそれに呼応する脳は眠っているのです。
しかし、群れでいる時には脳の両方で眠ります。
1列に並んで飛ぶ場合、両端の2羽以外は両方の脳を眠らせ、両端の2羽は片方ずつ脳を眠らせることで危険から身を守っています。
■陸に暮らす哺乳類も脳の半分だけを眠らせる?
最近発表された2つの研究によれば、人間も脳の半分だけを眠らせる半球睡眠らしきことができることが分かりました。
例えば、ホテルなどの慣れていない環境で眠った場合、「ここは慣れていない環境だ」と脳が認識することで、脳の半分の眠りがもう半分の眠りよりも浅くなります。
ホテルに泊まった最初の夜によく眠れないのは、おそらくこれが原因だといわれています。
まとめ
眠りのメカニズムと脳の半分ずつしか眠らない生き物について解説していきました。
- 眠りのメカニズムには、レム睡眠とノンレム睡眠があり、どちらも重要な睡眠である。
- 脳の半分ずつしか眠らない生き物は、イルカなどのクジラ目や鳥類などがいる。
どんな状況であっても、睡眠は生き物にとって欠かせないものです。
生まれてから死ぬまでずっと泳いでいなければならない状況でも、睡眠だけは絶対に捨てるわけにはいかないのです。
脳の両方で寝るか、それとも脳の半分で寝るのか、という選択肢に、「寝ない」という選択肢はありません。
私たちも、もし脳の半分だけを眠らせることができたら、大きな可能性が広がるかもしれません。
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