数ヶ月間、誰ともおしゃべりしていなくて寂しい
と悩んでいる方
この記事では
- 貴重な「おしゃべり」を減らしてしまったリモートワーク
- 話すことによるストレス解消法
についてお話していきます。
このコロナ禍で、「誰とも話さなくなって気が楽」「会話の機会が減って助かった」という人もいるのは事実です。
しかし、他人との何気ない「おしゃべり」で日々のストレスを解消してきた人にとっては、最大の解毒剤を奪われてしまったようなものです。
それくらい、「おしゃべり」がメンタル疲労にとって効果的なのです。
貴重な「おしゃべり」を減らしてしまったリモートワーク
近年、女性の自殺者増加が深刻になってきています。
2020年の自殺者は前年より約4.5%増加して、2万人を超えています。
その中でも特に気がかりな点は、比較的若い女性の自殺者が増えていることです。
■経済的弱者の女性に多いメンタル疲労
このコロナ禍で生活が苦しくなり、家庭内などの悩みが深刻化し、経済的弱者である若い人や雇用形態が不安定なケースが多い女性に、より精神的な余裕がなくなってきています。
そして、業績悪化のせいで仕事を失い、一人暮らしで社会から孤立し、数ヶ月間誰とも会話をしていないという現実があるのです。
■メンタルエネルギーである「おしゃべり」の激減
メンタルのエネルギーである「おしゃべり」の機会が、特に女性の場合に激減してしまったことが、自殺に追い込まれるほどの心の余裕を削られてしまった要因だと考えています。
例外はあるとはいえ、やはり、男性よりも女性の方が周囲とのコミュニケーションに支えられている人が多いのではないでしょうか。
職場が最大の「おしゃべり」の場所という人が多いとすれば、リモートワークがその機会を減らしているということになります。
■「おしゃべり」がメンタル疲労にもたらす効果は絶大
自分の考えや悩み、思いを他人に話す営みは、メンタル疲労に計り知れないほどの効果があります。
自分の考えを外に出すことは、思っている以上に有効な手段です。
人は誰かに話すことで自分の考えを整理したり、他人の価値観を知って自己修正を図ります。
その際に起こる、自分の何気ない気持ちを話せた後の非言語的充足感が大切なのです。
話すことによるストレス解消法
「なんだかやる気が起きない」「体が重い」というようなことを感じるようになって初めて「あれ、こんなに疲れてた?」と自覚することもあるかと思います。
少しでもこのような状態に気づいたら、メンタル疲労が大きくならないうちに、やっていただきたいことがあります。
■「おしゃべり」が大事
たかが「おしゃべり」と思う人も多いかと思いますが「されどおしゃべり」」なのです。
メンタル不調の回復に時間がかかる人は「おしゃべりの場」を持たない人が圧倒的に多くいます。
単身世帯であったり、交友関係が少なく、趣味の集まりや何らかのコミュニティに参加することもなく、そもそも人と直接話をする場がほとんどない人です。
■「孤独」とのバランスが大事
もちろん、孤独は悪い面ばかりではありません。
孤独は、守るべき大切な時間でもあります。
しかし、できれば家族以外の人とのおしゃべりの機会を持つように意識しましょう。
1人に慣れてしまうと「他人と話すのは面倒」「1人が気楽」になってしまい、気がついたら数ヵ月誰ともしゃべっていない、ということになりかねません。
■あなたは内向的?外交的?
例えば、知らない場所へ行くことを想像してみてください。電車を降りて西口を出ればよいという情報があった場合、
①駅の案内板を探して確認するタイプ?
②駅員さんに「西口はどっちですか?」と聞くタイプ?
①を選んだあなたは、内向的です。
内向的とは、内気という意味ではありません。主観が優勢なタイプを指します。
何かを決断する時に、自分1人で考える時間が必要です。
人に何かを言われると、その場で合わせてしまう傾向があります。
そのため、後で後悔することも少なくありません。
気持ちの整理や情報や知識を得るために人との関わりを必要としても、大切な決断は自分自身に向き合って出しましょう。
②を選んだあなたは外向的です。
客観が優勢です。適応能力に優れ、外からの情報を取り込みながら自分の場所を確認していくタイプですので、1人で悶々としているよりは、人と話すことで自分の本心を発見できます。
人の意見に同意したり、反発したりしながら、自分の意思を確立していく傾向があるので、人と関わりを持つこと自体が突破口になります。
まとめ
貴重な「おしゃべり」を減らしてしまったリモートワークと話すことによるストレス解消法について解説していきました。
- 自分の考えや悩み、思いを他人に話す「おしゃべり」は、メンタル疲労に計り知れないほどの効果がある。
- 話すことによるストレス解消法は、人と関わりを持つことと孤独とのバランスが大事。
他人との「おしゃべり」の頻度やペースは、個人差があって当然のことです。
ですが、気持ちが落ち込みがちな人はもとより、そうでない人も、まずは身近な人との気軽な会話を積極的に取り入れることで、心の浄化につなげていけるように心がけてみてください。
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