脳のゴミは睡眠できれいになる-脳に老廃物をためない方法

脳のゴミは睡眠できれいになる-脳に老廃物をためない方法

脳のゴミは睡眠できれいになるってホント?


と気になっている方


この記事では


  • 脳のゴミは睡眠できれいになる
  • 脳に老廃物をためない方法

についてお話していきます。


身体に老廃物がたまると、様々な悪影響を及ぼすといいます。

実は脳も同じなのです。

知らず知らずのうちに、「脳のゴミ」をためているかもしれません。

脳に老廃物をためない方法をご紹介しますので、一緒に脳をスッキリさせましょう。



脳のゴミは睡眠できれいになる

脳のゴミは睡眠できれいになる

「脳のゴミ」といわれても、少しピンとこないかもしれません。

しかし、ゴミならためずに除去してきれいにしたいですよね。

そのゴミが睡眠できれいになることが分かってきたのです。


■「脳のゴミ」とは

「脳のゴミ」とはたんぱく質が固まったもので「βアミロイド」のことです。

「βアミロイド」が脳内にたまることで認知症が発症するといわれています。

アルツハイマー型認知症は高齢者だけがなるものと思うかもしれませんが、20代の若者も無関係ではありません。

20歳の若者の脳にも「βアミロイド」が蓄積しているという報告もあります。


■「脳のゴミ」がたまるメカニズム

  1. βアミロイドが脳内で分泌され、一定量に達する
  2. タウというタンパク質がたまる
  3. 脳の神経細胞が破壊される

神経細胞が破壊されると、記憶をつかさどる脳の部位「海馬」の働きが低下します。

そして学習に深い関係がある神経伝達物質「アセチルコリン」が減少して、それが進行していくと「アルツハイマー型認知症」を発症してしまいます。


■深い睡眠が「脳のゴミ」を除去する

睡眠の早い段階に出現する深い睡眠中に、脳内で脳脊髄液(脳内を満たしている液体)の大波が生じて老廃物を洗い流し、きれいにしてくれるのです。

しかし、覚醒時には脳神経細胞が活発に活動しているため、このような脳脊髄液の大波を発生させることができません。

そのため、睡眠がいかに重要であるかが分かります。



脳に老廃物をためない方法

脳に老廃物をためない方法

放っておくと怖い「脳のゴミ」。

質の良い睡眠がとれ健康である脳であれば自然に排出されていきます。

しかし、そうでない場合は、脳に老廃物が溜まっていき、アルツハイマー型認知症になるスピードが早まることも。

そうならないために、脳に老廃物をためない方法をご紹介します。


■適切な睡眠時間を確保する

睡眠時間が長ければ長いほどよいというわけではありません。

年齢によって適切な睡眠時間があります。

適切な睡眠時間は、布団に入ってから入眠するまでの時間と、朝目が覚めてから実際に起き上がるまでの時間を考慮すると、前後に合わせて30分加えるのがよいでしょう。


  • 25歳:7時間(+30分)
  • 45歳:6時間30分(+30分)
  • 65歳:6時間(+30分)

しかし、適切な睡眠時間を確保しようと意気込み過ぎて、まだ眠くないのに布団に入り「寝なければ」と意識しすぎると、かえって眠れなくなってしまうことも。

最初は「少し遅寝・早起き」にして睡眠を圧縮するといいですよ。

早く起きた日の夜は、眠気に襲われるのも早くなり、ぐっすりと眠れるはずです。


■血糖値を急上昇させない

特に甘い飲み物の摂取は要注意です。

なぜなら、消化に時間がかからず、すぐ血糖値が急激に上昇してしまうからです。


  • 甘い清涼飲料水や果物ジュースを常飲しない
  • 食物繊維や栄養成分が豊富な玄米や全粒粉のパンを選ぶ
  • 「野菜→タンパク質→炭水化物」の順番で食べる
  • 色々な野菜・海藻・キノコを積極的に食べる
  • 炭水化物(米・パン・麺)を食べすぎない

飲食によって血糖値が急激に上昇すると、セロトニンやドーパミンといった脳内物質が分泌され、気分がよくなります。

一方、血糖値が急上昇したあとはインスリンが大量に放出されて血糖値が急降下するので、今度は低血糖の状態を不快に感じます。

不快な状態から脱するため、再び糖質を欲するという悪循環に陥るのです。


■正しい歯磨きで歯周病を予防する

歯磨きの方法が正しくないと、歯周病を防ぐ意味がないどころか逆効果になる場合もあります。

正しい歯磨きとは、「磨き残しがない」「歯と歯茎を傷つけない」歯磨きです。


  • 歯ブラシはグーで握らず→ペンのように握る
  • 歯磨き粉をたくさんつけず→少しだけつける
  • 前歯から磨かず→奥歯から磨く
  • 毛先は真横からあてず→歯と歯ぐきの境目に45度の角度であてる
  • ハブラシは大きく強く動かさず→小刻みに軽く動かす


まとめ

脳のゴミは睡眠できれいになると脳に老廃物をためない方法について解説していきました。


  • 深い睡眠中に、脳内で脳脊髄液(脳内を満たしている液体)の大波が生じて老廃物を洗い流し、きれいにしてくれる。
  • 脳に老廃物をためない方法は、①適切な睡眠時間を確保する②血糖値を急上昇させない③正しい歯磨きで歯周病を予防する

「脳のゴミ」である「βアミロイド」が増えつづけると、脳細胞は壊れてしまいます。

脳に老廃物をためない方法を実践して、「脳のゴミ」を毎日きれいに捨てていきましょう。

 

 

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