リモート環境で集中力を高めるのが難しい
と悩んでいる方
この記事では
- 体内時計で自分の集中時間をつかむ
- リモート環境で集中力を高める方法
についてお話していきます。
リモートワークが増えてきて、「集中力を高めるのが難しい」と悩んでいる方の声をよく耳にします。
誰の目も気にしなくていいという気楽さは、逆に仕事への集中力だけでなく、休憩をしっかりとろうという動機を奪っている可能性があるからです。
体内時計で自分の集中時間をつかむ
「休憩は大切なんだ」と思っただけでは、結局座りっぱなしで、仕事なのか休憩なのかはっきりとしない時間が流れていきます。
そこで、私たちの生体リズムを整えている「体内時計」から、自分の集中できる時間をつかみ、ダラダラと仕事を続けるリスクを減らすことができます。
■「15・45・90」の法則
人の体内には15分・45分・90分というリズムが備わっています。
そして、人が高い集中を持続させられるのは、たったの15分程度といわれています。
小学校の授業は45分前後に設定されていますが、これは子供でも集中力を保てる時間として決められているからです。
理想的なのは、15分毎に少し気持ちを緩める「15分×3=45分」が、人が集中しやすいリズムになります。
また、大学生の講義時間は90分ぐらいに延びます。
この時間は、大人が集中していられる限界の時間です。
■「90分周期リズム」ウルトラディアンリズム
人には体内時計といって、24時間周期で刻まれている概日リズム(サーカディアンリズム)があります。
そして、更に短い90分周期のリズムがあり、ウルトラディアンリズムといいます。
人の脳は約90分の周期で覚醒度が変化しており、高い覚醒度90分と強い眠気の20分が交互にくるというサイクルがあるといわれています。
寝ている時も、レム睡眠とノンレム睡眠という90分の周期があるように、人の身体には90分のリズムが深く関わっているのです。
■自分の集中時間をつかむ
人が集中できる時間は「15・45・90」というリズムがありますが、これはあくまで集中できる時間の目安にすぎないため、自分に合った集中時間を見つけることが大切です。
集中している時は、もっと長い時間作業をしたいと思うかもしれませんが、90分ぐらいで少し休憩を入れることで、より集中力が高まります。
高い集中力が必要な作業であれば、15分間集中して行えば、更にパフォーマンスが上がるかもしれません。
リモート環境で集中力を高める方法
自宅でマイペースで仕事をしているからこそ、「休憩を意識してとる」ことが肝心です。
そして、日常的にも取り入れやすい集中力を高める方法をご紹介します。
■質の良い睡眠をとる
集中力を高めるためには、睡眠が最も重要です。
睡眠時間を削ることはおすすめしません。
翌日、睡眠不足により集中力が低下してパフォーマンスに影響が出てしまっては本末転倒です。
また、質の良い睡眠をとるために光を意識してみてください。
スマホの明るい画面は脳に刺激を与え寝つきを悪くするため、寝る前のスマホの使用は避けるようにしましょう。
部屋も暗くして眠るようにすると、睡眠ホルモン(メラトニン)の分泌が増え、熟睡しやすくなります。
■集中できる環境を作る
作業をする上で気をそらす物を周囲から排除して、目や耳へ情報として入ってこないように環境を整えましょう。
例えば、デスク周りを整理整頓し、机や椅子が合わず体に負担をかけているようであれば、自分に合っているものに変えてみてください。
また、無意識のうちにスマホを触っている方は、通知をオフにしたり、鞄にしまうなど物理的に遠ざけることをおすすめします。
■身体の不調を見逃さない
頭痛や肩こり、目の疲れなど、日常で起こりがちな小さな不調を放置しないようにしましょう。
また、不調になる前の予防も重要です。
PCでの作業が多い人は、作業の合間に肩甲骨を伸ばすストレッチをする、できるだけ目の負担を減らすために、画面の明るさを調節したり、ホットアイマスクで目を癒してあげるなど、自己メンテナンスを行っていきましょう。
まとめ
体内時計で自分の集中時間をつかむとリモート環境で集中力を高める方法について解説していきました。
- 人が集中できる時間は「15・45・90」というリズムだが、自分に合った集中時間を見つけることが大切である。
- リモート環境で集中力を高める方法は、①質の良い睡眠をとる②集中できる環境を作る③身体の不調を見逃さないなどがある。
終わりのないリモートワークをダラダラと続けてしまい、結果として集中力が落ちてしまっては、ただ疲れが残るだけです。
自分の集中時間をつかんで、しっかり休憩をとることが、メリハリのあるリモートワークへとつながっていくでしょう。
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