首コリと自律神経失調症の関係-心と身体の疲労の違い

首コリと自律神経失調症の関係-心と身体の疲労の違い

首に痛みや張りがある


と気になっている方


この記事では


  • 首コリと自律神経失調症の関係
  • それは心の疲労?身体の疲労?

についてお話していきます。


「首に痛みや張りがあって病院に行くまでではないけど、違和感がとれない」と感じるのは、いわゆる「首コリ」と「自律神経の乱れ」が原因かもしれません。

放っておくと、様々な不調を引き起こしかねません。

現代病ともいえる「首コリ」の原因と解消法を探っていきましょう。



首コリと自律神経失調症の関係

首コリと自律神経失調症の関係

「首の痛みがとれない」と悩まれている方は多いのではないでしょうか。

なぜなら、現代人の頭と首への衝撃や日常の姿勢が問題となっているからです。


■様々な体調不良を発症させる「頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきん しょうこうぐん)」とは

長時間の下向き姿勢などの結果、頚の筋肉が凝り、頚椎を通る副交感神経(自律神経)の異常を招くことをいいます。

この状態を「首コリ病」といい、「うつむき姿勢」の機会が多い現代人の生活習慣病となっています。

そして、頭痛や頭重、全身倦怠感、めまい、不眠、イライラ感、動悸、血圧不安定、発汗、目の乾燥など、様々な不快な症状が出てきます。


■首コリが自律神経失調症に与える影響

首の筋肉の異常が、どのようなメカニズムで自律神経に影響を与えているのかは解明されておらず、現在でも推測の域を出ません。

しかし、首の筋肉のコリを解消すると、自律神経失調症の諸症状が緩和される可能性は高くなります

「首は神経のスクランブル交差点」といわれるほど、自律神経など重要な神経や筋肉が張り巡らされているため、首のコリが直接神経や筋肉へダメージを与えているのです。


■首コリがつらいと感じた時は「ネックリラクゼーション」

家事やパソコン仕事など集中していると、知らない間に首の筋肉に負担をかけています。

首コリを防ぐためにも、首のリラクゼーションをして、首の筋肉をゆるめるようにしましょう。15分に1回(難しければ30分に1回)行なえば効果的です。


<ネックリラクゼーション>

  1. イスに深く腰かけ、背中を背もたれにつけ、両手を頭の後ろに回して組む。
  2. 頭を後ろに倒す。首が痛くなる手前までで止め、その場で30秒止める。※基本は、両手で頭の重さを支え、首の後ろの筋肉をゆるめること。
  3. 倒した頭を元に戻す。※この時、頭にそえていた手は、頭を戻すのを助けるようにする。


それは心の疲労?身体の疲労?

それは心の疲労?身体の疲労?

「その疲れは自律神経の乱れが原因です」、といわれるこの「自律神経の乱れ」を解消する前に、まず、自分の疲れはいったい、「心の疲れ」なのか「身体の疲れ」なのか、その原因を探る必要があります。


■自律神経が乱れる「自律神経失調症」とは

特定の疾患名ではなく、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経の2つのバランスが崩れた状態を意味する慣用表現のことです。

24時間働き続けている自律神経は、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識に調整しており、生命維持には欠かせないものです。

その自律神経の緊張が続くことで、体のだるさ・便秘や下痢・頭痛・ほてり・動悸・しびれなどの症状が出現します。


■「自律神経失調症」の原因は

自律神経失調症の原因は、人によって個人差があり環境も異なるため、まずは自分が疲れている原因が「心の疲れ」なのか「身体の疲れ」なのかを理解する必要があります。

それによって、治療法や治療日数も異なります。

大きく分けて3つの原因に分けられます。


<心の疲れ?身体の疲れ?>

  1. 完璧主義、几帳面さなどのメンタルからくる疲れ
  2. 季節からくる寒暖差や冷暖房設定などの環境
  3. 過労

心の疲れの場合は心配事やストレスから心を解放してあげる、身体の疲れの場合はしっかり休息をとる、など自分の疲れているポイントをおさえることが大切です。


■「自律神経失調症」の解消法

通常の検査をしても、体にはこれといった異常は見当たらないという状態を、「自律神経失調症」と呼んでいるわけですので、不快と感じる箇所の対処療法となります。

普段、労わってあげていなかった心と身体が「心地良い」と感じることをしてみましょう。


  • リンパマッサージ…素手で直接身体や皮膚に触れ、全身に流れる「リンパ液」と呼ばれる液体をスムーズに流す。むくみが解消したり、血行も良くなるので、末梢血管までしっかり血液が流れる。
  • 筋膜リリース…筋膜を柔らかくし滑りを良くして、解きほぐす。 筋膜の委縮・癒着を引き剥がしたり、引き離したり、こすったりすることで、正常な状態に戻す。
  • 薬湯にゆっくりつかる…漢方などの生薬や薬剤を入れた風呂のこと。冷えや肩こり、リュウマチなどに効果が発揮される。
  • オーガニックティーを飲む…有機栽培によって作られた茶葉を原料にしたお茶商品全般のこと。ルイボスティーは、 血流促進・アレルギー症状の緩和・代謝を助ける・リラックス効果などがある。


まとめ

首コリと自律神経失調症の関係とそれは心の疲労?身体の疲労?について解説していきました。


  • 首コリを慢性化させると自律神経失調症になり、様々な身体の不調を起こす場合がある
  • 心の疲労か身体の疲労かで、自律神経失調症の解消法が異なる

首が痛むと感じたら、それは心と身体のSOSかもしれません。

忙しい毎日かもしれませんが、一度立ち止まって、自分の心と身体を見つめ直してみてください。

今まで感じていなかった心のストレスや身体の疲れに気づくことができますよ。



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